気管支喘息の診断・治療
気管支喘息とは
気管支の慢性的な炎症により、気管支が細くなったり敏感になったりし、咳や痰、発作性の呼吸困難をきたす状態をいいます。
アレルギーが関与していることが多く、その場合は原因となるたんぱく質(アレルゲン)を吸入することにより免疫反応が起こり気道に炎症が起こります。
原因はダニカビ、花粉、食物、薬など人によって異なります。また運動によって発作が誘発されることもあります。
診断と治療
主に症状や起こり方などから診断します。始めて来院されたときには、咳や喘鳴が起こるきっかけ、季節、時間帯など詳しくお話を伺います。また症状によっては原因となるアレルギー検査や呼吸機能検査を行ったり、除外診断として(ほかの病気を除外するため)レントゲン検査や血液検査、心臓の検査(心不全で喘息のような症状を起こすこともあるため)を行うこともあります。
気道の慢性的な炎症が喘息の病態であるため、治療としては気道の炎症を抑えるような吸入薬、内服薬の治療が主になります。以前は喘息発作で救急外来を受診する方は多くいましたが、吸入ステロイド薬で気管支の炎症を抑える治療が中心となってからは、強い喘息発作を起こす方は少なくなっています。
また原因がはっきりしている場合はそれらを除去するように指導させていただいています。
喘息は長く付き合っていかなくてはいけない病気ですがしっかりとした治療と生活管理を行えばほとんどの場合日常生活問題なく過ごせます。
喘息を理解し治療を途中で辞めずに継続することが大切です。