更年期障害
更年期障害とは
更年期とは一般に閉経前後の10年間程度の期間を指します。
この時期、女性は卵巣の機能が低下し、卵巣から分泌されるホルモン「エストロゲン」の分泌が低下します。エストロゲンは子宮の内膜を妊娠しやすい状態に保ちますが、それだけではなく、自律神経を安定させたり、皮膚や髪のつやを保ったり、動脈硬化を予防したりと、女性を元気で、美しく、穏やかに保つ働きがあります。
更年期障害とはこのエストロゲンの分泌が低下することで、様々な症状をきたす症候群のことをさします。
更年期障害の症状
のぼせや 急な発汗
肩こり
寝つきの悪さ
なんとなく憂鬱 落ちこむ
怒りっぽくイライラする
精神が不安定
めまい
その他症状には現れませんが、骨粗鬆症、脂質異常症、高血圧などが起こりやすくなります。
またもともとの気質、家庭環境(介護や子供も巣立ちなど)によっても症状の起こり方は異なります。
40代から50代で上記の症状が気になる場合は一度ご相談ください。
更年期障害の治療
1、プラセンタ療法
2、薬物療法(不眠や脂質異常症に対する治療)
3、漢方療法
4、ホルモン補充療法(HRT)
症状や診察の結果に応じて治療を選択します。
当院では現在は1-3の治療を保険診療で行っています。
プラセンタ療法はメルスモンの皮下注射を行います。
診療の流れ
1、受付で更年期の症状が気になるとお伝えください。
2、更年期の症状の問診票をお渡しします。
3、医師の診察で詳しく症状を伺い、更年期以外の原因も考え、必要に応じて採血、心電図等の検査を行います。
4、更年期による症状が疑われる場合、同日よりプラセンタ療法、漢方薬による治療を開始します。