いびき、昼間の眠気について
梅雨に入りうっとうしい天気が続いていますね。季節の変わり目はなかなかゆっくり眠れなかったり、昼間だるさがあったりと体調がすぐれない方も多いかと思います。本日はいびき、日中の眠気についてお話します。以前虎ノ門スリープクリニックで睡眠時無呼吸症候群の診療を行っていた際、CPAP治療を始められる方の多くがすでに高血圧、心疾患、脳梗塞など様々な病気をお持ちだったことに驚きました。よくよく伺うと「いびきは10年以上前からあった」「以前より寝た気がしなかった」などといびきや、睡眠の問題は気づかれているものの、病気だとは思っておらず検査はしていなかったとのことなのです。睡眠時無呼吸症候群があると夜間全身が低酸素にさらされていたり、深い眠りにつけないことで様々な合併症が起こってきます。高血圧、心疾患、糖尿病、脳卒中などを発症するリスクが2-4倍程度にまで上昇すると言われています。いびきがある、肥満傾向、高血圧がある、日中の眠気が強い、眠りが浅い、何度も夜間起きるなど気になる症状がある方は一度ご相談ください。無呼吸の検査は自宅で簡単にでき、結果も翌日にはわかります。大きな病気の予防のために睡眠時無呼吸症候群を早期発見しましょう。