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2021/1/19 研究会報告 「心不全予後を見据えた心不全治療」

[2021.02.01]

当院の小林秀行先生が「heart failure and diabetes up to date」にコメンテーターとして出演しました。

今回のテーマは「心腎予後を見据えた心不全治療」でした。

心不全とは、心臓のポンプ機能が低下し様々な臓器に十分な血液を送り出せなくなった状態をいいます。

原因は弁膜症、心筋症、虚血性心疾患、不整脈などがあります。

心不全の治療は原因によって外科的治療を選択することもあれば、その人にとって最善・最良の薬を選択し内科的治療を行っていくこともあります。

2020年11月にもともと糖尿病治療薬であったSGLT2阻害薬フォシーガが慢性心不全治療薬として承認されました。

この承認の根拠となったのはDAPA-EF試験で、そのなかで心不全の標準治療にダパグリフロジン(フォシーガ)を上乗せした群で、心血管死亡、心不全の悪化が26%の有意減少を認めたという結果が得られました。

フォシーガは今までの心不全治療薬とは異なった機序薬理作用が関連しており、既存の治療で十分な効果が得られなかった患者様にも効果が期待できると考えられています。

今回のディスカッションでも、どのような方に効果が期待できるか、どんなことに注意が必要かなど地域の先生方と有意義なディスカッションができたと思います。

今後の治療に活かせたらと思います。

 

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